シアヌークビルで2億1300万ドル相当の14プロジェクトが承認

カンボジアの沿岸都市シアヌークビルでは最近、2億1300万ドル相当の14のプロジェクトが承認された。その中には、フン・マネ首相が1月初めに開始したシアヌークビルへの「特別投資促進プログラム」の下、停滞しているビルの建設を復活させるための10のプロジェクトも含まれている。

プレアシアヌーク州のロン・ディマンシュ副知事は昨日、クメール・タイムズ紙に対し、4月29日に経済財務省で行われた会議において、プレアシアヌーク県2024年投資促進特別プログラムの下、14のプロジェクトが口頭でインセンティブを承認されたことを明らかにした。

「各プロジェクトの性質上、インセンティブの種類やその他の条件は決まっていない。従って、作業部会は次の数週間で正式な承認を出すことになっている」と副知事は述べた。

新規プロジェクトの決定は、経済財務省の国務長官であり、投資促進ワーキンググループの議長を務めるヒーン・サーヒブ氏が議長を務める会議の中で行われた。

ディマンシュ氏によると、作業部会は17のプロジェクトのうち14を承認した。残りの3件は再チェックと再評価が行われる。

承認されたプロジェクトには、5つ星ホテル、カジノ、複合リゾート施設、コンドミニアム、オフィスや宿泊施設用の多機能ビル、コンクリート混合工場、段ボール製造施設、内装プロジェクトなどが含まれる。

1月31日に首相がこのプログラムを開始して以来、これまでに27の投資プロジェクトが沿岸都市で政府から特別優遇措置を受けている。

これらのプロジェクトは、小規模、中規模、大規模の投資において、カンボジア人と外国人の所有権が混在している。投資促進作業部会は近々、さらに12のプロジェクトに対する特別奨励案を検討する予定である。
主に中国の投資家によって残された未完成の建物によって引き起こされた危機を解決するための動きは、観光の可能性で知られる海岸沿いの都市の目障りであるという批判を受けて、昨年勢いを増した。

投資促進作業部会は発足以来、同省への投資誘致策を積極的に実施してきた。その取り組みには、指定開発区域の創設、長期投資のための滞在ビザ付与に関する政令の起草、既存の工業・経済特区の促進などが含まれる。

特別投資促進プログラムによる優遇措置には、所得税と最低税の3年間免除、未完成建築物の完成と改善までの付加価値税の免除、不動産賃貸の源泉徴収税の5年間免除、固定資産税の免除、各種行政制裁の免除などが含まれる。

政府は、2024年1月時点でシアヌークビルに362棟の未完成の建物を確認した。アウン・ポーンモニロ副首相兼経済大臣兼財務大臣によると、1月の時点で、これらの建物の建設には16.1億ドルかかると見積もられていた。

なお、2016年以降、シアヌークビルへの投資は急速に伸びており、特にホテル、レストラン、店舗、その他の施設が大量に増加し、そのほとんどが中国の投資によるものである。
しかし、2019年以降の期間においては、社会経済情勢の変化とコロナの蔓延やその他の世界的な課題が相まって、多くの建物の建設が中断または停止している。

一方、プレアシアヌーク州を多目的モデル経済特区に発展させるための基本計画の作業も完了に近づいている。このマスタープランは、中国の深セン都市計画設計研究所の支援を受けて策定されている。

この多目的経済特区は、スマート・テクノロジーに支えられた東南アジアの主要な経済特区となることを目指すとともに、地域的・世界的な生産チェーンに貢献する先進的な工業地帯となることを目指すもので、マスタープランの実施により、同市の人口は現在の30万人から100万人に増加すると見込まれている。