カンボジア政府は、民間セクターが直面する問題を解決し、国内の投資とビジネス環境を促進することを任務とする委員会を設置した。
委員会の委員長は特命担当の上級大臣が務め、副委員長として4人の上級官僚、委員として関連省庁や機関の12人の官僚が任命されると、フン・マネ首相が2日に署名した政令が発表した。
この委員会は、経済・金融政策委員会やカンボジア投資委員会などの既存の委員会や、政府・民間セクターフォーラムの下にある作業部会、その他のメカニズムの範囲を超えた事柄について、関係省庁や機関と協力するほか、民間セクターからの問題解決や提案を推進することを任務としている。
この委員会は、あらゆる問題のチェック、監視、評価、首相への報告に取り組み、早期の解決と投資・ビジネス環境の促進のための提案を提出することを任務とする。
首相はまた、「各問題を早期に解決するよう委員会に直接指示するものとする」とある。
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、発足したばかりの委員会は民間セクターが直面する問題を解決するためのより多くのメカニズムを追加するだろうと述べ、この動きを称賛した。
「民間部門は、ビジネスマンや投資家が直面する問題を解決するため、また、国内でのビジネスのしやすさを向上させるために、政府からのより多くの注意を必要としています」とヘン副会長は述べた。
現在、民間セクターは、政府・民間セクター・フォーラムの下にある16の民間セクター・ワーキング・グループを通じて、政府に問題提起や提案を行っている。
政府・民間セクター・フォーラムは1997年に設立され、長期的な政策から日々の業務上の問題に至るまで、投資関連の問題について政府と民間セクターが協議するための効率的なプラットフォームを提供している。
「新しい委員会は、民間セクターが直面する問題を即座に解決してくれるでしょう」とヘン副会長は語った。
産業開発政策の下、カンボジア政府は質の高い外国投資の誘致と技術移転の改善、零細・中小企業の発展と近代化、政策協調の改善を目指している。
政府はまた、デジタル化と社会的にインパクトのあるビジネスを刺激する高付加価値産業の育成を通じて、カンボジアにおけるビジネスのしやすさを促進する施策を優先している。