カンボジア政府、労働者の安全を重視 経済成長の基盤整備へ

カンボジア政府は、労働者の安全衛生(OSH)を国家発展の重要課題として位置付け、2050年までの高所得国実現を目指す「五角形戦略-第1フェーズ」の中核施策として推進している。労働職業訓練省(MLVT)のソヴァン・ヴァナラート国務次官は昨日、第3次労働安全衛生マスタープラン(2023~2027年)の中間評価に向けた三者協議型ワークショップを主導し、この方針を強調した。

ワークショップはハイブリッド形式で実施され、各省庁、関連機関、民間団体、開発パートナーらが現地とオンライン(Zoom)で参加した。

ヴァナラート氏は、過去3年間の進捗を確認し、現場の課題解決に向けた意見収集が重要だと指摘。「韓国や国際労働機関(ILO)の専門家支援を受けながら、労働安全衛生法の策定を加速させ、より良い労働環境を整え、生産性向上につなげる」と述べた。

同省は新法案の策定に加え、現場レベルの課題解決に向けた多様な支援プログラムも開始している。中でも「ワン企業・ワン平和コミュニティ賞」をはじめ、在宅労働者や小規模企業、建設・青少年雇用・廃棄物管理など地域コミュニティを対象とした改善施策(Safe Home、Small Enterprises、Neighbourhood Development)が実施されている。

ヴァナラート氏は、今後の持続的な成果には、関係者間の協力強化、労働監督官の専門性向上、労働安全データの体系的報告体制の確立が不可欠であると訴え、将来の政策策定の基盤とする考えを示した。