カンボジア国立銀行(NBC)は昨日、財務状況の悪化を理由に、パンダ商業銀行に対し即時の業務停止を命じた。同行は経営を継続できない状況に陥っていたという。
中央銀行は公表通知で、健全性監督の結果、同銀行の財務体質が危機的水準に達していることが判明し、国内金融セクターの健全性を守るため緊急対応が必要になったと説明した。
NBCは暫定管理人および清算人としてMorisonkak MKA Audit-Accounting Co., Ltd.を任命。同社は直ちに同行の全業務および資産の管理権を引き継いだ。業務停止期間中、パンダ商業銀行は新規融資や預金受け入れを含む一切の新規銀行サービスの提供が禁止される。
声明では「当該期間中、同行は新たな銀行サービスを提供できない」と明記された。
預金者には資金引き出しのため必要書類を準備するよう呼びかけている。一方、借入者については債務が免除されることはなく、契約通り返済義務を履行しなければならないと強調した。
パンダ商業銀行は2019年設立で、市場規模は比較的小さい。2025年末時点でカンボジアの銀行システム全体の約0.77%を占め、総資産は約7億7,600万ドル。融資残高は約5億3,600万ドル、預金残高は約5億200万ドルだった。
今回の閉鎖は、競争が激しい国内金融環境の中で発生した。2025年末時点でカンボジアには商業銀行59行、マイクロファイナンス機関89社が存在し、3,000万件以上の預金口座を抱えている。