マレーシアはタイ・カンボジア紛争に一切干渉していない

マレーシアは、タイとカンボジアの国境紛争に干渉したことは一度もないと、きょうデワン・ラキヤット(下院)で明らかにされました。モハマド・ハサン外相は、マレーシアは両国からの要請を受けて、あくまで仲介を手助けする「ファシリテーター」として関わっただけだと強調しました。

「私たちは調整役ではなく、ファシリテーターです。円滑化の役割を担っているだけです」と述べ、マレーシアはASEANの不干渉原則を引き続き厳格に守っていると付け加えました。

これは、PNクバンパス選出のク・アブドゥルラーマン・ク・イスマイル議員からの追加質問に答えたもので、同議員は、タイの一部勢力が、アンワル・イブラヒム首相がカンボジアとの国境紛争に関してタイの内政に干渉したと主張していることを受け、政府の公式見解を求めました。

モハマド外相は、こうした主張はASEANにおけるマレーシアの評価に深刻な影響を与えるものではないと述べました。

「これは、タイで選挙を控えた小規模野党が政治的得点のために利用しているだけです。マレーシア、特に首相が干渉したという主張はまったくの誤りです。マレーシアは一切介入していません。私たちは常に加盟国の内政不干渉というASEAN原則を堅持してきました」と述べました。

さらに同外相は、マレーシアは今後も近隣諸国の信頼できるファシリテーターとしての役割を果たし続けると保証しました。