カンボジア証券取引所(CSX)に上場しているプノンペン港公社(PPAP)は、ことし1月から9月までの収益が大きく伸びたことを明らかにしました。これは、港湾業務が順調に推移したことを示すものです。
最新の第3四半期報告書によりますと、2025年1月から9月までの純利益は1464万ドルとなり、前年同期比で45.6%の大幅な増加となりました。この数字は、2025年通期の利益計画に対して108.44%を達成したことになります。
取締役会会長兼CEOのヘイ・バヴィ氏は、こうした業績改善について「PPAPが透明性と効率性を重視し、利用者のニーズに確実に応える形で港湾サービスを提供してきた成果だ」と述べています。さらに、サービス品質の向上、保管能力の拡大、インフラ整備、測量・水深調査(Topo Hydrographic)の強化、新たな機材や設備の導入など、さまざまな取り組みを進めてきたとしています。
第3四半期だけでも純利益は674万ドルとなり、前年同期比で20.34%の増加となりました。
バヴィ氏はまた、各ターミナルの業務においても透明性と効率性を確保し、港湾サービスの信頼性と魅力を高めるため、近代化と標準化を引き続き推進していく考えを示しました。
カンボジアにはシアヌークビル港とプノンペン港の2つの主要港があり、輸出入貨物の取り扱いで重要な役割を果たしています。国土整備省(公共事業運輸省)は、物流と港湾手続きの改善に力を入れており、PPAPは物流マスタープランにおける重要な位置づけとなっています。この計画は、輸送コストの削減やインフラネットワークの効率化を目指すものです。
政府は、インフラ整備の推進や業務上の障壁の解消を優先し、より効率的で競争力のある貿易環境づくりを進めているとしています。