トヨタアカデミー、2026年初頭に開設へ 幹部発表

豊田通商株式会社は、自動車部品・アクセサリーの生産と技能開発に特化したアカデミーを来年初頭にも開設すると、同社幹部が発表した。

これは昨日、大阪で原田茂部門CEO率いる豊田通商幹部陣とのワーキングブレックファストにチャム・ニムル商務大臣が出席した際、強調された。

会議には商務省高官らに加え、在日カンボジア大使トゥイ・リー氏も同席した。

原田氏は「カンボジアにおける自動車分野の技術者育成を極めて重要視している」と述べ、トヨタが2026年初頭にアカデミーを開設する計画を明らかにした。

同社関係者によると、アカデミーは労働職業訓練省の積極的な支援のもと運営される。

茂氏は、カンボジアにおける同社の投資・事業運営に対し、商務大臣及び同省が継続的に支援と便宜を図ってくれていることに対し、深い感謝の意を伝えた。

同氏は、近い将来に生産ラインの拡大も計画していることを強調した。

ニムル商務大臣は、トヨタが自動車組立工場の設立を通じてカンボジアを投資先として選んだことに対し、感謝の意を表明した。同工場はカンボジア国民に数多くの雇用を創出し、技術移転を促進している。

同氏は、トヨタ車が品質と耐久性で高く評価され、カンボジア国民の間で非常に人気があることを強調した。

トヨタが同国の自動車産業における技能開発に注力していることは、2か月前にトヨタ通商製造(カンボジア)の藤津良三社長がフン・マネ首相を表敬訪問した際にも強調されていた。

会談で良城氏は、2025年5月2日に首相臨席のもと正式開所したプノンペン経済特区内のトヨタ自動車組立工場の進捗状況と操業状況について説明した。

カンボジアの自動車組立セクターには、フォード、ヒュンダイ、トヨタ、キアを含む6つの稼働組立工場があり、主に国内市場向けに供給し、輸入依存度の低減を目指している。

同セクターでは投資資本の増加が見られ、政府は外国投資の誘致、雇用創出、経済成長促進を目的にその発展に注力している。

中国の電気自動車大手BYDは、2025年4月にカンボジア初の自動車組立工場の起工式を行った。工場はシアヌークビル特別経済区に位置し、初期投資額は3200万ドル、敷地面積は12㌶、年間生産能力は1万台を見込む。建設は2025年10月に完了予定で、製造は2025年11月上旬に開始される見通しだ。