カンボジアカシューナッツ協会、2025年のカシューナッツ生産量を70~90万トンと予測

カンボジアカシューナッツ協会(CAC)は、2025年のカシューナッツ生産量は天候に恵まれれば70万トンから90万トンの範囲内に収まると予測している。CACのユオン・シロット会長は、天候が良好であれば、今年のカシューナッツの生産量は2024年の生産量と同じになると予測しているとクメール・タイムズに伝えた。

「今年の天候が良好であれば、カシューナッツの生産量は70万トンから90万トンになると予測しています」とシロット会長は述べた。とはいえ、気候変動が今年のカシューナッツの収穫に悪影響を及ぼすかもしれないという懸念も表明した。シロット会長は、水資源気象省(MOWRAM)が、収穫期と重なる乾季に雨が降る可能性を指摘しており、これにより収穫量が10~30%減少する可能性があると指摘した。

「これを踏まえ、農家は協会のガイドラインに沿った対策、特に2024年半ばに実施された有機農法を採用することが不可欠です」とシロテン氏は強調した。最近、CACは声明を発表し、カシューナッツ生産者に対し、2025年の収穫期に起こりうる天候関連のリスクを最小限に抑えるため、農園の定期的なモニタリングを実施し、収量に影響を与える可能性があることを促した。

CACは、気候変動の影響に対抗する持続可能な戦略として、有機農法の導入を提唱している。カンボジアのカシューナッツの収穫期は、通常2月に始まり5月に終わるが、天候や気候の変動、乾燥やメンテナンスの標準的慣行の不備などの影響を受ける。農林水産省によると、カンボジアのカシューナッツ栽培面積は世界第3位で、580,117㌶がこの作物に割り当てられていると推定されている。コンポントム州の栽培面積が最も大きく、約147,700㌶、次いでクラティ州の102,500㌶、ラタナキリ州の97,200㌶となっている。今年現在、カンボジアのカシューナッツ生産量は85万トンで26.8%増加し、輸出量は81万5,000トンで31%増加した。しかし、ベトナムへの輸出は793,453トンと横ばいである。