日本企業のMirarth GreenTech社は、コンポントム州に2つの大規模な工場を建設する予定である。1つは年間20,000トンのカシューナッツ加工、もう1つはカシューナッツの殻から油を抽出するためのものであると、カンボジア・カシューナッツ協会(CAC)の関係者は述べた。
CACの関係者は、CACのウオン・シロット会長はクメール・タイムズの取材に対し、今後3年間でMirarth GreenTech社はコンポントム州に2つの工場を設立すると述べた。
先週、シロット会長はMirarth GreenTech社の技術者とカシューナッツシェルリキッド(CNSL)とカシューナッツシェルエキス(CNSE)についてミーティングを行った。
「現在、CNSLを得るには5つの工程が必要だが、Mirarth社は1つの工程で済む最先端技術を開発した。この技術を使ったパイロットプロジェクトが来年コンポントムで実施される予定です」とシロット会長は語った。
また、Mirarth GreenTech社は、コンポントム工科大学からインターンシップを提供することにも同意した。
CACの社長は、カシューナッツの殻から油を抽出するMirarth社のパイロットプロジェクトは、カンボジアに大きな利益をもたらすと述べた。
「ナッツと殻の両方を販売できるため、近隣諸国と比較して生産コストが若干下がるため、国際市場でのカシューナッツの販売競争力は非常に高くなります」とシロット会長は強調した。
シロット会長によると、1トンのカシューナッツから25キログラムのカシューナッツの実と750キログラムのカシューナッツの殻が取れる。今のところ、カンボジアにはカシューナッツの殻から液体を抽出する工場がない。
カシューナッツ1トンの価格は1,500ドルから1,800ドルで、カシューナッツの核は1トン当たり6,500ドルから8,500ドルである。
カシューナッツの殻の液体は1トン当たり50ドルから80ドル、工業用炭や有機肥料に加工されるカシューナッツの殻の抽出は1トン当たり60ドルから200ドルである。
農水省によると、カンボジアのカシューナッツ栽培用地は約58万ヘクタール。1ヘクタール当たりの平均収穫量は約1.5トン。これはあくまで平均であり、1ヘクタール当たりの収穫量が1トンに満たない地域もあれば、4トンに達する地域もある。
ある年の総収量は約78万トンだが、約90万トンに達する年もある。
最近のCACの報告によると、カンボジアは現在、世界第2位の生カシューナッツ生産国となっており、今年7月の生産量は83万トンに達した。