外的要因にもかかわらずASEAN+3経済は順調、ASEAN+3マクロ経済調査事務所が指摘

ASEAN+3マクロ経済調査事務所(AMRO)は、木曜日に発表したASEAN+3地域経済見通し(AREO)報告書の最新四半期更新版において、ASEAN+3地域の2024年の成長率を4.2%、2025年には4.4%に改善すると予測した。

最新の調査結果では、カンボジアの国内総生産(GDP)成長率は今年5.6%、2025年には5.9%に達すると予測されている。

AREOの報告書によると、対外貿易と観光の継続的な回復が、回復力のある内需とともに、この地域の成長の主要な原動力であり続けるという。

ASEAN+3地域の最新の2024年予測は、主に中国とベトナムの成長に関する調整により、2024年の成長率を4.4%と予測した前回7月発表のAREOレポートから若干下方修正された。

ASEAN経済の主要な牽引役である+3経済圏、すなわち中国、香港、日本、韓国の成長率は4.1%と予測され、ASEAN諸国の2024年の成長率は4.7%と予測されている。

アムロの調査結果によると、ASEAN+3地域の成長率は2025年に4.4%に強化され、金融情勢が緩和されるなか、安定した外需と底堅い内需が期待される。

アムロのチーフ・エコノミスト、ホー・イー・コー氏は、今回の再調整について、「最近の情勢は、ASEAN+3地域のリスク・ランドスケープを変化させた。

8月上旬に見られた急激だが短時間の市場調整は、金融市場のボラティリティがさらに急上昇するリスクを想起させる。米国大統領選挙後に保護主義的な政策がエスカレートする可能性も、この地域にとって重要なリスクである。

ラオスとミャンマーを除くASEAN+3地域のインフレ率は、2024年には1.9%に緩やかになると予測され、7月時点の予測値2.1%を若干下回る。

カンボジアの消費者物価指数(CPI)は、2024年には0.4%の伸びにとどまり、2025年には2.3%まで上昇すると予測されている。

AMROの最新の調査結果では、カンボジアのCPIは2024年に2.5%上昇し、来年には2.6%まで上昇すると予測されていた。

報告書によると、全体的にインフレ圧力はカンボジアでもASEAN地域でも依然としてよく抑えられており、世界的なインフレ緩和の予想と一致している。

相対的な緩和について、コー博士は次のように説明した。「世界的に金融緩和を開始する中央銀行が増えており、中国は最近、自国経済を支えるための広範な景気刺激策を発表した。「これらの措置は、他の地域にもプラスの波及効果をもたらすだろう」と述べた。

しかし、対外的・地政学的な不確実性の高まりは、域内の回復力を強化し、協力を強化し続ける必要性を強調している。

AMROは、ASEANの10カ国と中国、香港、日本、韓国で構成されるASEAN+3地域のマクロ経済と金融の安定性を評価するために設立された国際機関である。