昨年のドイツの太陽光発電市場の活況に続き、2024年には新たに設置される太陽光発電の容量が2桁の割合で増加する見込みだと、同国のソーラー協会(BSW)が火曜日に発表した。
BSWによると、過去5年間に住宅用屋根の容量を大幅に拡大した後、企業は現在、商業用蓄電システムに重点を移している。
BSWの専務理事であるカーステン・ケルニッヒ氏は、「太陽光発電と蓄電技術は、ますますスタンダードになりつつある」と述べた。商業施設の屋根や利回りの低いオープンスペースは、「ソーラー技術によってますます電化されている」。
業界団体は、2024年以降も高い需要が続くと予想している。BSWに代わって市場調査機関YouGovが行った調査によると、ドイツでは2社に1社、個人所有者の60%以上が太陽光発電システムへの投資に関心を持っている。
連邦ネットワーク庁は、今年最初の4ヵ月間に、新たに5ギガワット以上の太陽光発電容量を登録した。
ドイツは、2030年までに総電力消費量の少なくとも80%を再生可能エネルギーで賄い、EU全体よりも5年早く、2045年までに気候中立を達成することを目指している。
エネルギー転換を達成するため、政府は太陽光発電関連法案を可決し、5月中旬に施行した。これは、太陽光発電システムの建設と運営における官僚主義を軽減し、太陽エネルギーの拡大をさらに加速させることを目的としている。連邦統計局の速報によると、欧州最大の経済大国であるドイツは、2024年第1四半期に、電力の58.4%を再生可能エネルギーでまかなう。