アンコールおよびサンボー・プレイ・クック歴史遺跡の保護と開発に関する国際調整委員会(ICC-Angkor/Sambor Prei Kuk)の持続可能な開発に関する臨時専門家らは金曜日、タニのアンコール陶磁器博物館、周辺寺院、そしてルン・タ・エク・テチョーセン市の伝統コミュニティ訪問をつなぐ回遊ルート(サーキット)プロジェクトの現地視察を実施した。
今回視察されたタニ・アンコール陶磁器博物館のサーキットプロジェクトには、以下の2つの見学コースが用意されている。
● 1時間のミュージアム・サーキット
このツアーは古窯跡の東側エリアの見学から始まり、稲田を通り抜けて博物館へ向かう。来館者は陶磁器展示を鑑賞し、窯の構造について学ぶことができる。その後、工房エリアに移動し、陶器制作の実演を見学するとともに体験参加も可能。参加者は自分で作った作品を土産として持ち帰ることができる。ツアーは西側に位置する窯エリアの見学で締めくくられる。
● 1日の接続サーキット
終日行程のこのコースは、チケットカウンターからスタートし、まずバンテアイ・スレイ寺院をじっくり見学。その後タニのアンコール陶磁器博物館で1時間のツアーを行い、続いてルン・タ・エク・テチョーセン市を訪問。住民の生活様式、日常活動、農業実践などを観察する。最終目的地は、穏やかな雰囲気と自然環境で知られるチャウ・スレイ・ヴィボル寺院となっている。
タニのアンコール陶磁器博物館には、5つのグループに分かれた計27基の窯があり、そのうち2基のみが完全に調査・発掘されている。同博物館は、サムデック・ヴィボル・パニャ・ソック・アン氏の主宰により、2009年8月15日に正式に落成した。