カンボジア証券取引委員会(SERC)はアジア開発銀行(ADB)と共同で、来月「年次証券会議2025」を開催する。

「カンボジア証券セクターの進化:持続可能性、革新、包摂性、回復力」をテーマに、10月7日に開催される。議長はアウン・ポルモニロート副首相(経済財務大臣兼非銀行金融サービス庁長官)が務める。月曜日に発表されたSERCの声明で明らかにされた。

本イベントのゲストスピーカーは、関連当局、市場の主要プレイヤー、ASEANの証券規制当局、開発パートナーから招かれる。参加者には、関連省庁・機関、開発パートナー、カンボジア駐在大使館の外交代表、SERCの規制下にある協会・企業、上場候補企業、証券セクターの投資家らが含まれる。

「本会議は主要ステークホルダー間の多様な議論の場を創出し、同セクターの成長・革新・発展動向ならびに証券セクターが国民経済に果たす重要役割を浮き彫りにすることを目的とする」と証券委員会は述べた。

さらに「カンボジア証券市場の発展に関する外国規制当局の見解や、国際舞台における証券委員会の主要な役割についても取り上げる」と付け加えた。

SERCは、本会議において「証券セクター発展戦略2025-2035」の公式発表が行われると表明した。

2012年に設立されたカンボジア証券取引所(CSX)は、カンボジア政府が55%、韓国取引所が45%を出資する合弁企業である。2025年第1四半期時点で、CSXには株式上場11社、債券上場14社の計25社の上場企業があり、株式市場から総額5億4900万ドル以上を調達している。

取引口座数は約6万件に増加した。

CSXは2025年までに、1日当たり取引高を約30万ドルまで倍増させ、新規取引口座を1万5千件増加させ、さらに多くの企業を上場させるという重要な目標の達成に取り組んでいる。

証券市場が企業の事業拡大資金源として機能するにつれ、今年さらに多くの企業が市場に参入すると、証券取引委員会(SERC)のソウ・ソチェア事務局長は述べた。

同氏は「証券セクターは経済成長の動脈の一つであり、企業に事業拡大のための長期資本を提供することで、あらゆる分野の発展を促進する高い潜在力を有している」と指摘した。