カンボジア産業・科学・技術・イノベーション省と日本・ASEAN科学技術・イノベーションプラットフォーム、科学技術・イノベーションの推進における協力関係を継続

カンボジア産業・科学・技術・イノベーション省(MISTI)と日本・ASEAN科学技術・イノベーションプラットフォーム(JASTIP)は、カンボジアの科学・技術・イノベーション(STI)ロードマップ2030の実施と同国のSTIランドスケープの進展を目的とした覚書の継続に合意した。
調印式は3月27日、ヘム・バンディMISTI大臣と植野篤志カンボジア日本大使の立会いのもと行われた。

MISTIのトライ・ソファルSTI局長は、「この協定は、STIにおける共通の目標に対する両組織のコミットメントを示すものです」と述べた。

MISTIによると、JASTIPはカンボジアのSTIロードマップ2030の主要な行動を実施するための専門知識を提供する上で重要な役割を果たしている。これには、国家イノベーションシステムのガバナンス改善や、STI調整能力の育成を目的とした専用研修プログラムによるMISTI職員のスキル向上が含まれる。

この協力関係の重要な焦点は、人的資本の育成である。両機関は、毎年開催されるSTIデー、科学フェア、若手科学者の育成を目的としたコンテストなどの取り組みを通じて、科学・技術・イノベーションの能力を育成するプログラムを共同で開発してきた。

こうした努力は、イノベーションの文化を育むだけでなく、STEM機関の国際的なネットワークと協力を拡大し、上級客員研究員の誘致やSTEM学生の国際的な流動性を促進してきた。

さらに、この協力関係は、戦略的な政策立案や、研究開発を促進するための枠組み作りにも及んでいる。

特筆すべきプロジェクトには、日本、カンボジア、タイ間のSTI調整における相互学習を強化したトヨタ財団プロジェクトがある。さらにJASTIPは、戦略的政策文書の作成、STIに関する関連データの収集、JASTIP-Netを通じた関連機関との連携においてMISTIを支援してきた。

2025-2028年の新しいMoUには、ジョブシャドウイング、アタッチメントプログラム、人材助成プログラムなどの活動が含まれる予定である。

JASTIPを代表して京都大学の大垣秀明教授は、「このMoUが実りある永続的な関係の強固な基盤になると確信しています。