カンボジア税関総署の報告書によると、カンボジアは今年最初の8ヶ月間で電動自転車を含む2億7800万ドル相当の自転車を輸出し、前年同期比で30%減少した。
世界的な景気減速により、自転車のような非必需品に対する消費者の支出が、カンボジアの自転車輸出の減少につながっている、と商務省のペン・ソビシート国務長官は述べた。
「自転車の輸出額が減少しているにもかかわらず、カンボジアの自転車輸出は依然としてこの地域でトップです」とソビシート国務長官はクメール・タイムズに語った。
カンボジアは世界でも5本の指に入る自転車輸出国である。自転車は、衣類、履物、旅行用品、農産物、電子機器に次いで、カンボジアの主要な輸出製造品となっている。
自転車の組み立ては、ベトナムと国境を接するスバイリエン州バベットの経済特区でのみ行われている。
現在、5社が輸出用自転車を組み立てている。Evergrand Bicycle (Cambodia), Speedtech Industrial Co Ltd, Smart Tech (Cambodia) Co Ltd, A and J (Cambodia) Co Ltd, XDS Bicycle (Cambodia) Co Ltdである。
チャム・ニムル商務大臣は、カンボジアで自転車を製造・輸出する企業が参加する9月の会議の議長を務めた。
この会議は、競争力を強化し、カンボジアからの自転車輸出の成長を促進するために、輸出手続きの見直し、課題への対処、調整を目的として開催された。
カンボジアの自転車の主要市場である欧州連合(EU)は、特に経済的圧力の影響を受けており、輸入需要の減少につながっている。
カンボジアは、一般特恵関税制度(GSP)や最恵国待遇制度(MFN)以外にも、自由貿易協定やその他の貿易取引のもと、EUや米国などの海外市場に自転車を輸出している。
2024年6月3日のEurostatの報告によると、2023年のEUの電動自転車と非電動自転車の輸入額は19億8,000万ユーロで、2022年に比べて21%減少した。
カンボジアはEUに自転車を供給する第2位の国である。非電動自転車の輸入は、主に台湾(輸入全体の32%)とカンボジア(28%)からで、2023年には中国とバングラデシュがこれに続いた。