カンボジア航空、700万ドルの新規株式公開を申請

東南アジアの大手航空会社カンボジア・エアウェイズが、700万ドルの新規株式公開を米国証券取引委員会に申請した。

2017年8月にスタートした同航空会社は、2018年7月の認証取得後に運航を開始した。カンボジアのプノンペンを拠点とする同社は、450万株を4〜5ドルの価格帯で募集し、700万ドルを調達する計画だ。提案されたレンジの中間値では、カンボジア航空の時価総額は2億7700万ドルになる。

2023年12月31日までの12ヶ月間に3300万ドルの収益を計上したカンボジア航空の新規株式公開浮動株は、基本発行済み株式のわずか2.4%である。カンボジア航空はナスダックにCAKRのシンボルで上場する。ユニベスト・セキュリティーズはこの取引の唯一のブックランナーである。

2023年のデータでは、東南アジア企業は米国で約1億100万ドルを新規株式公開で調達しており、2022年の9億1900万ドルを下回っている。ナスダック市場にデビューしたシンガポール航空は、初の米ドル建て債券発行で5億ドルを調達した。その他、2021年に400億ドルの市場デビューを果たした東南アジアのライドヘイリング・宅配会社Grabのデビューが目立っている。

近年の東南アジアの新規株式公開やADR上場には、シンガポールのプロパティー・グル、シンガポール・テレコミュニケーション、ブロードコム、ケッペル・コープ、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、マレーシアのVCIグローバル、バイオネクサス・ジーン・ラボ、マラヤシアン・バンキング・ベルハンド、CBL、ゲンティン・マレーシアなどがある。

カンボジア航空は現在、フルサービスの航空会社で、中国、シンガポール、マレーシア、インドを含むアジアの多くの国に就航している。中国の成都、四川、マカオ、福州、温州、深センに就航している。2023年には、6機のエアバス機を保有し、151,807人の旅客を輸送した。また、限定的な航空貨物サービスも提供している。

カンボジア航空は、カンボジアと中国の合弁会社であるプリンス・インターナショナル・エアラインズ社が全額出資している。プノンペンで登記され、初期投資額は2億ドル。