世界銀行、外的・国内的逆風の中でカンボジア経済は前進と発表

カンボジアの経済成長率は2023年には5.4％に達し、5月の予測値5.5％からわずかに低下すると、世界銀行は水曜日に発表した。

東南アジアのカンボジアの経済成長率は、インフラ投資の増加や地域貿易協定による利益を見込んで、2024年には5.8％、2025年には6.1％まで回復すると予想されている。

「経済成長を持続させるためには、カンボジアは成長の原動力となる民間セクターを支援する必要があり、これは公共セクターのパフォーマンスを向上させるための迅速な行動によって達成することができる」と、世界銀行カンボジア担当カントリーマネジャーのマリアム・サリムはプノンペンでの報告書の発表で述べた。

「財政の安定を維持することも優先事項であり、財政余力を回復させるためにさらなる努力が必要です」と彼女は付け加えた。

公共インフラへの大規模な投資にもかかわらず、同国の限られた輸送・物流能力と不安定なエネルギー供給は、ビジネスと消費者に高いコストを課し続けている、と報告書は指摘した。

短期的には、パンデミック、ロシア・ウクライナ紛争、国際的な金利の高騰など、重なり合う負のショックが引き続き成長を抑制すると予想される、と同報告書は付け加えた。

観光はカンボジア経済にとって極めて重要であり、外国人観光客は戻りつつあるものの、主要な観光地での観光収入はパンデミック前の水準を大きく下回っている。

衣料品を含む商品製造業への投資と完成品の輸出は、世界的な需要の減少を反映し、ともに弱くなっており、その結果、製造業の雇用は5％減少したという。
「今後、経済成長は世界的な需要減退や原油・食料価格ショックの再燃によってさらに影響を受ける可能性がある。」「国内では、家計債務の増加や不動産セクターの国内信用が依然としてリスクとなっている。」

同報告書は、「生産性と競争力を高めるためのビジネス環境の改善、インフラと接続性の向上、労働力のスキルアップは、カンボジアがより持続可能で生産性主導の成長パターンを促進するのに役立つ」と述べている。