カンボジア国立銀行(NBC)は、2025年において同国の国債市場の発展を支援する上で重要な役割を果たした。NBCは、経済財務省(MEF)のために計11本の国債発行を仲介し、発行総額は4,103億リエルおよび7,000万米ドルに上った。
最近公表されたNBCの「2025年年次報告書」によると、同年には国債発行に伴い、利払い(クーポン支払い)が40回、元本償還が6回行われており、国内国債市場における活発な取引が継続していることが示された。
報告書によれば、1年物国債の平均クーポン利率は2.75%、平均落札利回りは3.15%だった。2年物国債の平均クーポン利率は3.20%。さらに、3年物国債は平均クーポン利率3.48%、平均落札利回り3.99%となった。5年物国債は平均クーポン利率4.21%、平均落札利回り4.50%を記録し、10年物国債の平均クーポン利率は4.60%だった。
国債発行に加え、NBCはノンバンク金融機関であるロイヤル・グループ・セキュリティーズ社を、国債仲介機関およびカンボジア国立銀行プラットフォーム(NBCP)のメンバーとして新たに認可した。同社は2025年10月22日に実施された国債入札に参加し、これが第39回目の国債発行となった。
また、NBC内の国債作業部会は、国債仲介機関との協議を行うとともに、経済財務省と連携し、潜在的投資家を対象とした2つの国債販売促進プログラムを実施した。これらの取り組みは、投資家層の拡大と国債市場のさらなる発展を目的としている。
経済学者のダリン・ドゥック氏は、こうした国債発行について「優先度の高いインフラ整備や人的資本への投資に資金を振り向けることができ、民間部門の生産性向上につながる」と指摘した。「カンボジアの公的債務は国際的なリスク基準を大きく下回っており、持続可能な水準にある。多くは低金利かつ長期の譲許的借入であり、長期的な成長施策に充てるのが望ましい」と述べた。
同氏はさらに、効果的な投資支出、歳入徴収の改善、慎重な歳出管理を組み合わせることで、財政規律を維持しながら経済成長を継続できると強調した。
一方、経済財務省は、2026年に国債総額2兆1,400億リエル(5億ドル超)を発行する計画を発表している。これらの国債は、NBCPを通じた入札方式で発行される予定だという。
今回の発行計画は、国内資金の動員、国内資本市場の深化、公共財政管理の強化を目的とした政府の継続的な取り組みの一環である。国債は、カンボジア国立銀行が運営する中央集権型電子プラットフォームであるNBCPを通じて提供され、透明性の高い市場原理に基づく入札が行われる。
アウン・ポーンモニロット副首相兼経済財務相は、2025年11月に政府の財政戦略について説明し、変化する国際環境の中で経済成長の勢いを維持するため、国内外からの借入を組み合わせる方針を示した。
「政府は、投資支出の財源確保と国家予算の均衡維持のため、約2.1兆リエル(約5億2,400万ドル)規模の国債を国内で発行する予定だ」と述べた。同相はまた、カンボジアの短期および中期の公的債務は「持続可能」で「低リスク」にとどまっており、財政の安定を維持する方針を改めて強調した。