初期報告によると、12月13日早朝、タイ軍はF16戦闘機2機を使用し、プルサット州ヴェアル・ヴェン郡トマダ地区にある勝利橋(メ・トゥック橋)を空爆した。これにより、国道55号線上の重要な民間インフラである同橋が破壊され、プルサット州都とトマダ・コミューンの国境地域を結ぶ主要ルートが遮断された。当局は、この攻撃によって地域の交通や経済活動が深刻な影響を受けたとしている。
ネト・フェアクラ情報相は今回の空爆を強く非難し、タイ軍が攻撃対象を民間インフラにまで拡大していると指摘した。
「2025年12月13日朝、タイの侵攻部隊はF16戦闘機2機を使用して爆弾を投下し、プルサット州ヴェアル・ヴェン郡トマダ検問所においてホテル1棟と橋2本を破壊した」と述べ、「タイ軍は民間インフラやカンボジアの民間人を標的とする攻撃を拡大している」と強調した。
公式情報によると、勝利橋(メ・トゥック橋)はメ・トゥック川の両岸を結ぶ鉄筋コンクリート構造の橋で、国道55号線のキロポスト169+400地点に位置する。全長180メートル、幅10メートルで、20メートルずつの8径間から構成されており、2018年に中国の中国路橋工程有限責任公司(CRBC)によって建設された。
カンボジア政府は、タイに対しカンボジア領土および民間インフラに対する軍事攻撃を直ちに停止するよう強く求めている。また、住宅地や公共施設への継続的な攻撃は、カンボジアの主権および領土保全に対する重大な侵害に当たると警告した。