カンボジアと世界銀行、2026年向け2億6,000万ドルの融資協定を締結へ

カンボジア政府と世界銀行(WB)は、2026年に総額2億6,000万ドルの融資協定を締結する予定であり、今後は追加資金の動員により、支援額をさらに拡大していく方針だ。

この案件は、経済財政省で火曜日に行われた、アン・ポーンモニロット副首相兼経済財政相と、世界銀行カンボジア・ベトナム・ラオス担当ディレクターであるマリアム・J・シャーマン氏との会談で発表された。

昨日発表されたプレスリリースによれば、シャーマン氏はカンボジア王国政府(RGC)と世界銀行の強固な協力関係に謝意を示し、2025〜2029年の次期カントリー・パートナーシップ・フレームワーク(CPF)を通じて、カンボジア・ビジョン2050を含む長期開発目標を引き続き支援する姿勢を再確認した。

ポーンモニロット副首相は、教育、保健、エネルギー、接続性(インフラ)、構造改革といった主要分野における世界銀行の継続的支援に感謝を表明。これらは開発政策支援(Development Policy Operation)を通じて、カンボジアの強靭性向上、経済の多角化、生産チェーンの強化、競争力の向上、雇用拡大を促し、国の発展を加速させてきたと述べた。

また、関税政策やカンボジア・タイ国境問題による影響など、世界経済の不確実性が続く中、双方は金融セクター、社会保障、エネルギー分野における民間参加、インフラや人材開発などの重要分野で協力を深めることで一致した。

協力強化の一環として、世界銀行東アジア・太平洋地域担当副総裁カルロス・フェリペ・ハラミーヨ氏が近くカンボジアを公式訪問する予定であると、シャーマン氏が伝えた。
ポーンモニロット副首相は訪問を歓迎し、強力な協力関係を引き続き提供していくと強調した。