カンボジア、欧州の農産加工・スナック産業分野での機会を模索

カンボジア商業省のサムヘン・ボラ次官(輸出促進タスクフォース議長)率いる高官代表団は、2025年10月9日(木)にオランダで、欧州の主要な農産加工およびスナック産業企業との戦略会議および技術視察を実施したと、商業省が土曜日に発表した声明で明らかにしました。

最初の訪問先は、VacQPack社とNCPグループで、代表団はVacQPack社の商業ディレクター、ヴァニア・ファン・ホーフ氏と、NCPグループのゼネラルマネージャー、マーク・クロプストラ氏の出迎えを受けました。

VacQPack社は、真空技術と組み合わせたバルク向けの 改良雰囲気包装(MAP) の先駆者であり、穀物やナッツ類などの製品品質を保持し、害虫被害を防ぎ、保存期間を延ばすための革新的なシステムを開発しています。NCPグループは、特にカシューナッツを中心に、欧州市場向けの木の実類の洗浄・加工・再包装を行う主要企業です。

その後、代表団はヨーロッパ有数のスナックメーカーである インタースナック・ネーデルラントB.V. のマネージングディレクター、アベル・サントス氏と会談しました。カンボジアの政府代表団は同社の生産施設を見学し、欧州市場におけるカンボジア産カシューナッツおよび加工スナック製品の市場機会について意見交換を行いました。

この会談では、カンボジアの生産者と欧州の大手食品企業との間で、直接輸出ルートの構築やサプライチェーン統合の強化に対する双方の関心が強調されました。

この取り組みは、カンボジアが掲げる「農産加工産業の拡大」と「高付加価値の輸出市場(特に欧州連合域内)への進出」という包括的戦略と一致しています。