国際通貨基金、2024年のカンボジア経済成長率を5.5%と予測

国際通貨基金(IMF)は月曜日、衣料品と農産物の輸出の力強い回復と観光業の継続的な回復に牽引され、カンボジア経済は2024年に昨年の5%から5.5%成長すると予測されると発表した。

IMFの柏瀬健一郎カンボジア・ミッション・チーフは、9月17日から30日までのカンボジア訪問の最後に、「しかし、建設・不動産セクターは、数年前の急成長の後、調整局面にある」と述べた。

同氏は、資産の質の悪化と民間部門の高債務の中で、信用の伸びは急激に鈍化しているとし、2024年第1四半期には不良債権(NPL)が全貸付金の6%まで増加し、新たな脆弱性を反映していると付け加えた。

柏瀬氏は、見通しに影響を与える要因は、特に先進国からの需要が予想を下回ること、世界経済の分断化、国内の民間債務の高さによって、下向きにシフトしていると述べた。

「観光業や不動産業における不良債権の増加も、成長と金融の安定にリスクをもたらしている」と述べた。

上向きには、世界的な金融緩和の継続が景気回復を支えるだろう。

柏瀬氏によると、インフレ率は、世界的な商品価格の動向と弱い内需の伸びを反映し、昨年の2.1%から2024年上半期の平均で前年比1.6%まで緩やかになっている。

「通年では、インフレ率は1.5%前後に達した後、長期的なトレンドである3%に収束すると予測される」と述べた。