東南アジアのメディアとシンクタンクの代表が、フェイクニュースが社会の分裂を助長し、情報に基づいた言論を妨げているとして、フェイクニュースとの闘いを共同で呼びかけた。
カンボジア王立アカデミーの一部門であるカンボジア国際関係研究所(IRIC)のキン・フィア事務局長は、6月5日から6日にかけてカンボジアの首都プノンペンで開催された「地域の平和、安定、繁栄のための(人工知能)AI文脈における偽情報とフェイクニュースとの戦いにおけるメディアの役割に関する第3回メコンジャーナリズム・トレーニング・ワークショップ」と題された会合の中で、この共同呼びかけが行われたと土曜日に述べた。
IRICがカンボジアジャーナリストクラブと共同で開催したこのワークショップには、カンボジア、フィリピン、マレーシア、インドネシアなど東南アジア諸国から70人以上のメディア関係者や学者が参加したという。
「ソーシャルメディア・プラットフォームが残念ながらフェイクニュース拡散の肥沃な土地となっていることを見て、ワークショップに参加した東南アジアのメディアやシンクタンクの代表者たちは、偽情報やフェイクニュースと闘うための共同の努力と協力を呼びかけた」とフィア事務局長は新華社に語った。
「彼らは偽情報とフェイクニュースが社会の分裂を煽り、情報に基づいた言論を妨害していることを理解しています」と彼は付け加えた。
ワークショップ終了後に発表された共同声明によると、参加者は、AIの文脈における偽情報やフェイクニュースと闘う上でメディアやシンクタンクが果たした役割や、地域の平和、安定、繁栄を促進するための共同の努力を高く評価した。
声明によると、参加者はジャーナリスト、メディア・プラットフォーム、政府、その他の利害関係者に対し、最高の倫理基準を遵守し、事実確認を優先し、コンテンツの正確性と信頼性を確保するため、すべての情報を掲載前に検証するよう共同で呼びかけることで合意した。
また、ソーシャルメディア企業やプラットフォームに対し、フェイクコンテンツを特定するための高度な技術を用いたソリューションを開発するよう奨励した。
また、捏造・操作された「ニュース」サイトを防ぐため、AI関連の規制を強化・更新するよう呼びかけ、各国の状況に応じて正確な情報を発信するスポークスマンを配置すべきだと付け加えた。
声明は、偽情報やフェイクニュースと闘うためのASEANプラットフォームを設立すべきだと述べた。